酵母の醸す味わいのパン作り講座【初級クラス】をご受講の皆さまへ
受講生の方から戴いた質問と回答を掲載いたします。
ご参考にしてください。
Q1) 強力粉の保存について
まとめて買おうと思います。(2.5キロ入×4袋= 10キロ買おうと思います) 開封したらジップブロック2重にして冷蔵庫保存… それを長くてもどのくらいの期間では使い切るといいとかあります か??風味が悪くなるとか…次第に劣化していきますよね??
A1) 開封したら・・ではなく、気温が25℃ 以上の場合は未開封でも冷暗所に保管する必要があります。 なので、 5月以降に冷蔵庫に入らないほどの大量購入はお勧めしません。
気温25℃未満・・・常温で3か月位( 開封したものはシール容器等で保管)
気温25℃以上・・・常温で1か月以内( または冷蔵庫で3か月以内)
私は、夏場も常温保存です。 1か月以内に使い切れる量を購入しています。
Q 2) 酵母液を使うとき
活性化から2,3日以内で、 使う時に冷蔵庫から出して常温に戻すとき「お湯に15分で戻す」 とありますが、 ただ冷蔵庫から出して1時間とか2時間とか室内に置いて常温に戻 すというのもありですか??だらだらと常温に置いてもどさず、 さっさと湯につけて常温に戻した方がいいですか?( 常温に長く置くと弱ったり変質したり…できたね?)
A1) 湯煎で15分で戻した方が早いし確実です。30℃ 近くまで上げた方が、より発泡も強くなります。常温に1, 2時間でも大丈夫ですが、冬場だと何時間かかるかわからないし、 夏場はうっかり置き過ぎてピークを過ぎてしまうというリスクもあ ります。
Q3) 酵母液の活性化について
追加するもの、甘酒大さじ1~2、浄水(瓶の7割くらい) とありますが、 水の量がそのときどきの減り具合でまちまちになると思いますが、 甘酒と水の比率は特に決まってないですか?
A3) 「こうでなければならない」というのはなく、 適当でもだいたいうまくいきますが、目安は、1/4が甘酒・3/ 4が水です。
つまり、100g足したい場合→甘酒25g、水75gです。
この割合で足せば、確実です。
ただし、発酵王子のレシピで作った甘酒を使う場合は、 砂糖を小さじ1~2も入れる必要があります。
Q4) 酵母液の糖度について
糖度がベストの状況と判断する方法ですは「味見」でしょうか? 現状は、ほんのり酸っぱくて、アルコール臭がふわっとします。 甘くはない気がします。ぷくぷくもしてますが、 緩めの炭酸の緩やかな感じです。となると、 少し糖度をあげた方がいい?
そして、なんとなく砂糖は入れたくないかなと思って、 糖度増すために、砂糖ではなく甘酒を追加するのはありですか?
ちなみに、ベストな糖度を数値で表すことってできますか?? たしか家のどこかに糖度計があるはずなので、 それではかってみようかなとも思います。
A4)酵母液は、甘い必要はありません。 酸味とアルコールの風味があれば大丈夫です。 起こして間もない酵母液は、まだ甘味が残る場合もありますが、 何度も活性化して酵母菌が増えていく内に、 ほぼ甘味ゼロになります。それでOKです。
足した甘酒のぶどう糖は、酵母のエサなので、 活性化中にほぼ食い尽くされてしまって、 液にほぼ残っていない状態になっています。 エサが無くても冷蔵庫内では2週間位生きています。
でも時々エサやりをしてあげないと、いずれ死んでしまいます。
Q5) 分量を増やしたいとき
2倍、3倍の分量で作りたいとき、1回分ずつ捏ね、 入れ物3つでおのおの一次発酵。または、2倍、 3倍の分量を一気に捏ねて、大きめの入れ物で一次発酵。 どちらがいいのでしょう?
昨日2倍の分量を捏ねましたがちょっと大変で、、
そんなときにはホームベーカリーで捏ねるといいですか??
いただいた入れ物は円柱の形でしたが、 四角い入れ物じゃない方がいいですか? 大きめの入れものを使うとしたら、、 四角いタッパーになるのかなと思ってます。
A5)一度にたくさん捏ねてもOKです。 シール容器は量に応じて大きいものを用意してください。 セリアの「乾物入れ」という2L位のものは、 粉400g分の生地まで入ります。
粉600gまでであれば、ダイソーの「食パン保存容器」( 直方体)がおすすめです。
シール容器は、円柱でなくても、直方体でもOKです。
ただし、底面積が広すぎるものだと、 生地の高さに目印を付けられないので、避けてください。
ホームベーカリーで捏ねてOKです。
プチパンなら10~12分でOKです。最初の数分間で、 生地の固さを触ってみて、適宜水を足してください。 豆乳ロールは、10分後にバターを投入し、 さらに5分程捏ねてください。
Q6) クープの深さ
ほんの2mmとか切れたなーとなればOKでしょうか?
はじめてやったときは結構深くはいっちゃっててなんか変な見た目 だったので、2回目は浅めにしました。が、 チーズを入れる隙間がほとんどなくて、ちょっと挟んだ( 上にのせた)って感じでした。
A6)クープの深さは、5~7mm位です。 生地に対して斜め45度に入れます。
Q7) 水
ミネラルウォーターで不可のものもあるとのことですが、 どう判断するといいですか??
次に作る時、自宅近くの湧水で作ろうと思いますが
大丈夫かな、、と思ってますが、どうでしょうか。
▼うりわりの水
A7)水は、海外のものは硬度が高過ぎたり、 ボトルに防腐剤が練り込まれている可能性があるので、 避けてください。
国産でも、大手メーカーのものは、 防腐剤が練り込まれている可能性があるので、 安いのならまず大丈夫と思います。あと、 アルカリイオン水も避けてください。
湧き水だったら大丈夫と思います。
Q8) 他の発酵物の扱いについて
酵母液を使う&保管する上で注意点はありますか?
糠づけをまぜるのは、 パン作り終わって酵母液を冷蔵庫に片付けた後に…とか。
家にある発酵物のうち気がかりなのは、糠、納豆、 ヨーグルトあたり。
A8)ぬか漬けは、かなり注意が必要です。 ぬか漬けを混ぜたあと、酵母液を扱うのはNGです。
ぬか漬けに悪い菌が繁殖していて、 それが酵母液に入ってダメになった方がいました。
納豆は、 同じ冷蔵庫に入れていてもダメになったことはないですが、 念のため、納豆はチルド室に入れています。
納豆パックや納豆ごはんの器を触ったあとに酵母液を扱うのも、 避けてください。
もう一つ気を付けなければならないのは、「醤(ひしお)」です。
ひしおがダメになってしまうことがあります。
酵母がひしおに沢山入ると、アルコール発酵して炭酸ができるし、 甘味がなくなり苦いひしおになってしまいます。
パンをよく焼くようになったら、 その部屋の空気中に酵母が多くなってしまうため、 ひしおは別室で混ぜた方が無難です。
ヨーグルトはまったく問題ありません。
Q9) 発酵不足について
8時間~10時間して発酵が足りない時は挽回方法ありますか?
A9)25℃で10時間してもあまり膨らまない場合は、 ピザ生地にして食べてください。
20℃以下で発酵したのであれば、 発酵完了までかなり時間がかかります。(10時間では無理かも) 気長に待ってみてください。
ピザを作るなら、丸めて、ベンチタイムのあと薄く伸ばして、フォークで沢山穴をあけ、ソースを塗って具を散らし、すぐに焼きます。
二次発酵不要です。
Q10)米麹はどこのものがオススメですか?
A10)米麹は、秋田の佐々木製麹本舗の「雪の下優良こうじ」
Q11)活性化はし過ぎるとと言ってましたが、ピークを見極めるのは、
開けてシュワシュワが激しくなればですが、
A11)活性化は、元気になってからダメになるまでの時間は、かなり長いです。
だから、ピークの判断は、結構適当でも大丈夫です。
何度もふたを開けて確認する必要はありません。
一度開けてしまうと、溜まったガスが抜けるので、
次開けるときは短時間に溜まったガスが抜けるから、
時間の目安:20℃→12 時間 / 25℃→9 時間 / 28℃→6 時間
から大きくかけ離れた時間(早すぎ、遅すぎ)の場合は、
発酵が未熟 または、やり過ぎて弱っている状態になります。
(厳密に時間を守る必要はないので、気楽にやってください)
だいたい時間の目安通りであれば、
極寒の部屋の場合は、24時間位やってしまっても、大丈夫です。
活性化完了したら、すぐに使うか、
冷蔵庫に保管したものを常温に戻すときに、
Q12)パンを作る時に酵母液入れた後の茶漉しに残った米粒はどうしたら
A12)瓶には戻さず、捨ててください。
戻してしまったら、カスがどんどん増えて、
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